クラシカルな印象を与えるパーティードレスのデザインの第一条件は、矢張りスカート丈が余り短くなくどちらかというと長い方の丈であることだといえます。
ただ、比較的短いスカート丈のドレスでも色や柄、合わせるアクセサリーなどによってはクラシカルな印象になります。
上半身と下半身が同じ生地(少なくとも同じ色や柄)で作られていたり、ドレープ(襞)の多いスカートだったりするとモダンな印象の中にもクラシック感が漂います。
いわば“本命”の比較的ロング丈のパーティードレスでは、プリンセスラインやエンパイアスタイルのドレスがひときわクラシカルな雰囲気です。
特にエンパイアスタイル(胸のすぐ下で一旦締まって、スカート部分が緩やかに下へ流れるタイプのデザイン)は、直接のルーツはナポレオン皇帝時代のフランスに遡り、更にこのデザインはそもそも彫刻や壁画などに描かれた古代ギリシャの女性の服装にヒントを得ているため、古典的な雰囲気のドレスの王道ともいうべきデザインです。
こうしたクラシカルな雰囲気のパーティードレスの良さは、色合いによってはかなり高年齢になっても似合うことと、着る人の体型を選ばないことにあります。
特に、背が低かったり少なくとも中背程度の背丈ではあってもその割に脚の長い体型の方には、この種のドレスは大変映えるものです。
結婚式や披露宴に招かれた際に、最近では着物では無くパーティードレスを着用する方が増えています。
若い女性でしたら、キュートなパーティードレスを選んでも、シックな物を選んでも問題無く参加する事が出来るでしょう。
しかし、大人の女性が披露宴でドレスを着るとなればそれなりに気を使う面も多くなります。
例えばシックなパーティードレスを選ぶ場合も、シック過ぎて味気ない雰囲気になってしまう事も十分あるのです。
意外と難しいのがシックなパーティードレスなのです。
この手のドレスを選ぶ場合は、見て取れる品質の良さと落ち着いたラインの物を選ぶと間違いの無い大人の落ち着きを演出する事ができます。
また、地味になりすぎてしまう場合はワンポイントになる小物を持ってくる事でどんな雰囲気にも演出できるのが良い面と言えます。
ドレスは着方よりも、いかに魅せるかがポイントになってくると言う事を知らないか、知っているかで大きく変わってくるのです。
Last update:2021/7/15